2022年04月01日
MGC COLT GOLD CUP NATIONAL MATCH
今回は、MGCの「COLT GOLD CUP NATIONAL MATCH」のご紹介です。
実銃は米コルト製オートマチック拳銃です。戦前に競技用に製作されたNATIONAL MATCH(リンク先はHF製のモデルガン)の流れを汲むモデルで、一般的なガバメントモデルとの違いとしては、リブ付きのスライドトップにパートリッジタイプのフロントサイトとイライアソンタイプのリアサイト、フレーム部ではワイドサイズとなったトリガーが挙げられます。
使用弾薬は.45ACPで、装弾数は7+1発です。
トイガンとしては、以前は定番モデルの一つでしたが、最近は再販でもモデルアップされる機会は少なくなっている印象です。
比較的入手しやすいモデルとしてはWAのガスガンか、本モデルの金型を活用して製作されたCAW製のモデルガンでしょうか。
時代でないと言えばそれまでですが、こういう定番モデルも再販の機会が減っているというのは残念なことにおもっています。
本モデルはMGCが販売していた「ナチュラル」、「オールブラック」、「オールシルバー」のうちの未紹介のモデルである「オールブラック」バージョンになります。
ナチュラル、オールブラックという仕上げの違いでの販売は、後年KSCがキングコブラの販売する際に踏襲していましたね。
わたしはブルーイングはしない(できない)のですが、HW樹脂の表面の感じが好きでしたので、ひと頃は選択肢があればナチュラル(未塗装)モデルを購入していたことをおもいだしました。こちらのモデルも、ナチュラルモデルを先行して購入し、後になってから入手したものです。
2022年01月28日
MGC S&W M586 PC CARRY COMP 3inch
今回は、MGCの「SMITH & WESSON M586 PC CARRY COMP 3inch」の再登場です。
以前の記事はコチラとなっております。
実銃は、米Smith & Wesson社のリボルバー・M586(/ M686)を、同社のカスタム部門であるパフォーマンスセンターが製作したモデルをベースにしているとおもわれます。
使用弾薬は.357マグナム / .38スペシャルで、装填数は6発となっています。
トイガンとしては唯一のモデルですね。
M586のモデルガンは我らがマルシン工業とコクサイがそれぞれ製作していましたが、どちらも4/6インチの銃身違いとM586/M686のバリエーション展開のみで、MGCのように短銃身モデルや今回ご紹介のようなバリエーションモデルは作られていません。そういう意味でも貴重なモデルと言えそうです。
先ほど「ベースにしているとおもわれる」と記載しましたが、これは少し調べてみたところ(刻印や細かなパーツの再現性はともかくとして)そのもののモデルが見つけられなかった点にあります。
M586では近いモデルとして”L Comp”がありますが、製作は2000年(と2004年)で、さらに7連装シリンダーとなっています。M686では”Carry Comp”の3インチ銃身モデルがありますが、こちらは1997年製作でおなじく7連装シリンダーでした。
そのものという点では、Gun誌1994年3月号で記事になっているM686 キャリーコンプが近く、おそらくこちらがベース銃になっているのではないかとおもっています。
それはそれとして、前回までにご紹介したM19 ”K-Comp”の意匠は継承されており、「バレルが変わっただけ」ではありますが抜群の存在感はよい騎手選定だったとおもっています。
2018年03月23日
MGC S&W M586 DISTINGUISHED COMBAT MAGNUM 3inch
今回は、MGCの「S&W M586 .357 DISTINGUISHED COMBAT MAGNUM 3inch」のご紹介です。
実銃は、米S&W社の中型リボルバーです。中型フレームで主力であったKフレームに代わり、.357マグナム弾に対応しうるフレームとして開発されたものとなります。使用弾薬は.357マグナムおよび.38スペシャルで、シリンダー内に6発装填可能です。
外観の特長としては、バレル先端部まで伸びたアンダーラグで、これについては、よく言われるように先行して人気だったコルト パイソンを強く意識していたデザインしたと言えそうです。
本モデルは、その中でも1986年にRSRというディストリビューター向けに販売されたモデルのようです。
M586はモデルガンでも競作されており、当ブログでもこれまでにMGC(6”)のほか、マルシン工業(4”)、コクサイ産業(6”)製をご紹介しております。
3インチを製作したのはMGCだけで、このあたりはMGCらしさが出ていると言えそうです。
本モデルはMGCの活動期間の後期に販売されました。おなじタイミングで2.5インチモデルも販売されたと記憶しています。
我らがマルシン工業は4インチと6インチモデルのみの展開だったため、短銃身のM586というものに惹かれた覚えがありますね。
MGCはこのほかにもキャリーコンプなどを販売しており、M586/M686は積極的に展開していた印象があります。
2009年11月01日
MGC AM AUTO MAG 44AMP MODEL180
今回は、MGCの「AUTO MAG CORPORATION AUTO MAG .44AMP MODEL180」のご紹介です。
実銃は、米オートマグ社が開発した自動拳銃ですね。リムレスタイプの専用弾である.44AMP(.44 Auto Mag Pistol)を使用し、マグナム弾の威力にも耐えられる自動拳銃という理想のもとに設計されましたが、いくつかの不具合のため知名度のほどには商業的成功は得られず、メーカー自体が倒産し、その後も生産元が幾度も変わるというやや特異な経歴を持つ銃となりました。
また、余談ではありますが、のちにAMT社が俳優クリント・イーストウッドに寄贈した銃身長8.5インチの特別モデル(クリント1)は映画『ダーティハリー4』に使用されました。
トイガンとしては、MGCのほかマルシンとコクサイがモデルガンを、マルコシやイマイ等いくつかのメーカーがエアコッキングガンを製作していました。
当時としては未来的な造形とマグナム弾を使用するというイメージがトイガン化を推進した原動力かもしれませんね。
MGCのオートマグは紙火薬時代から生産されている歴史のあるモデルです。内部構成は作動性に重きを置いたアレンジのされたものとなっていますが、外観の雰囲気は悪くないですね。
その後、CP化され、その最終形態がHW素材にメッキが施された本モデルとなります。
メッキの質感は落ち着いた色合いで、非常に品のある仕上がりとなっているとおもいます。
2009年09月05日
MGC SMITH & WESSON M659
今回は、MGCの「SMITH & WESSON M659」の再登場です。
以前の記事はコチラとなっております。
実銃は、米S&W社初のオートマチック拳銃・M39をベースにダブルカーラム化されたM59の第二世代モデルです。
使用弾薬は9x19mmで、14+1発。フレーム、スライドともステンレススチールを採用しています。
M659はほかにMGCが固定スライドガスガンを製作していたほか、第三世代に相当するM5906をコクサイがおなじく固定スライドガスガンでモデルアップしていました。
M59系のモデルガンはMGCのみで、残念ながら今後も新規に製作されることはなさそうですね。
本モデルはHW樹脂にメッキ処理が施されたもので、この技術は当時MGCにしかないものでした。
ほかにコンバットコマンダー、オートマグ、ゴールドカップナショナルマッチもおなじ処理だったと記憶していますが、個人的にはM659の色合いがもっともツボでした。
最大の難点は、通常のモデルに比べメッキが剥がれやすいことで、今回もやや恐る恐る取り出してきていたりします。
2009年08月15日
MGC SMITH & WESSON M439
今回は、MGCの「SMITH & WESSON M439」のご紹介です。
実銃は、米S&W社が'54年に発売した同社初のダブルアクションのオートマチックピストルであるM39をベースにした、所謂「第二世代」のS&Wオートとなります。
使用弾薬は9mmx19で、装弾数は8+1発。シングルカーラムのオートとしては標準的な仕様といえそうですが、やや短いスライド長が、取り回しのよさを感じさせます。
M39系はトイガンとしてはあまりモデルアップされておらず、ポイントがM639としてエアーコッキングガンを出していたようですが、ガスガンは0。モデルガンは以前からご紹介しているMGCとマルシン工業のM39と、その派生モデルとして製作されたM439のみですね。
他社からトイガン化されなかったのは、M39のダブルカーラム版であるM59ほどに華が感じられず、また映画等での目立った露出がなかったためかもしれませんね。
MGCはM439を表面処理の有無で2機種製作していました。ひとつが以前にご紹介した「スーパーブラックHW」で、本モデルは「ナチュラルブラックHW」となります。
この頃のMGCにはこういったバリエーション展開をしているモデルがあり、ゴールドカップナショナルマッチやコンバットコマンダー等は以前にも当ブログでご紹介しております。
M439 HWの販売時期はいまひとつ記憶がないのですが、MGCがその後も活動を継続していたら、HW+シルバーメッキで「M639」の製作もあったかもしれませんね。
2009年06月19日
MGC BERETTA M96FS
今回は、MGCの「BERETTA M96FS」のご紹介です。
実銃は、伊ベレッタ社が開発したM92FSの派生モデルで、使用口径は.40S&W、装弾数は10+1発となっています。
基本構造、デザインはM92FSと変わらず、結果、ぱっと見では違いがよくわからなかったりします。
M92系のトイガンは数多くモデルアップされていますが、M96FSのモデルアップは唯一だとおもいます。
細かな点を追求すると色々と形状が異なってくるとおもいますが、モデルガンなら最低でもカートとバレルは変更しなければいけないわけで、そういう意味ではよく製作してくれたなとおもいます。
基本的な先行して販売されたM9を踏襲しており、造型、作動ともによい仕上がりだとおもいます。・・・あ、いえ、発火させたことはありませんが。
表面処理については、HW素材を使用していることもあり、やや荒れが見られる部分もありますが、それほど気にならないレベルです。
個人的には、なにより唯一のM96FSということで満足していたりします。
2009年04月27日
MGC S&W M586 6in
今回は、MGCの「S&W M586 DISTINGUISHED COMBAT MAGNUM 6in」のご紹介です。
M586については当ブログでもこれまでに幾度か記事としております。
実銃の簡単な説明は、こちらもご覧ください。
以前の記事でも書いておりますが、個人的にM586/686は非常にお気に入りのモデルで、ついつい買い集めてしまっています。
最近では、タナカ・ペガサスシステムでモデルアップされるかと想像していましたが、現在までのところ、実現していないですね。それなりに人気がありそうなモデルだとおもうのですが・・・、残念です。
MGCのM586/686は、これまた以前にもご紹介しております。M686・6inとM586・キャリーコンプですね。
本モデルは比較的初期のもので、ABS製でパーティングラインが残ったものとなっています。出来としては、メッキモデルのM686かHWモデルのほうがよいかもしれませんが、ABS特有のテカリも悪くないな~とおもったります。
2009年02月14日
MGC SMITH & WESSON M39
今回は、MGCの「SMITH & WESSON M39」のご紹介です。
実銃は、いわずと知れた米S&W社の第一号オートです。
いまとなれば、まさしくマスターピースのひとつといえますね。
トイガンとしても、かつては競合機種となるほどの人気モデルでした。当ブログでもマルシン工業(HW)とMGC(ABS・SV)のモデルガンをご紹介しています。
本モデルはMGC後期に製作されたHWモデルとなっています。グリップについては中古で購入したもので、詳細は不明です。シンプルなデザインがかえって、それらしいようにもおもえます。
というところで、いつものように、またあしたに続きます。
2008年12月17日
MGC BERETTA M92FS DESERT STORM
今回は、MGCの「BERETTA M92FS DESERT STORM」のご紹介です。
実銃は、ベレッタUSAがM92FSをベースに「湾岸戦争戦勝記念モデル」として販売したものです。
最大の特徴としては、スライド右側面の刻印で、湾岸戦争の作戦名「砂漠の嵐(デザートストーム)」をアルファベットとアラビア文字で表記したものと、作戦司令部の紋章、湾岸戦争の期間が刻印されています。
トイガンとしては、やはり唯一のモデルアップで、実銃とおなじく限定品として製作されました。
元々、MGCがM9をモデルアップしていたため、本モデルを製作するに際しラージハンマーピンヘッドを取り付ける加工が施されており、手の凝ったモデルとなっています。
ある意味、いかにもMGCらしいバリエーションだともいえるとおもいます。
専用の外箱も用意されており、そのあたりの特別感の演出もうまいですよね。
というところで、いつものように、またあしたに続きます。