2021年12月03日
CAW COLT MODEL 1903 POCKET HAMMERLESS

今回は、CAWの「COLT M1903 POCKET HAMMERLESS」のご紹介です。

実銃は、ジョン・M・ブローニングが設計し、米・コルト社が製造したオートマチックピストルです。
名称のとおり1903年に開発され、大戦後は各国の警察で採用されていました。使用弾薬は7.65mm×17(.32ACP)で、装弾数は8+1発です。
実銃は1910年頃にブッシングが廃止になっているようですので、本モデルはそれ以前のモデル(1908年~1910年頃?)を再現しているとおもわれます。

トイガンとしては、32オートとしてMGCとハドソン産業がモデルガンを発売しており、とくにMGCのモデルガンは非常に息の長いモデルとなっていました。
本モデルはCAWが金型を引き継いでリバイバルモデルとして生産したもので、刻印が変更されていくつかのバリエーションが展開されていました。

いまとなれば内部構造など古めかしさを感じさせますが、半世紀ほど前のモデルが現在も販売されるのは凄いことだとおもいます。
また、金型の整備や追加をして製造してくれたメーカーには感謝ですね。
直近ではハドソン産業の金型の一部を引き継いだタナカがデザートイーグルに続いてトカレフを計画しているようですが、過去の金型が活かせるようであれば、ぜひとも継続的に製造していただきたいです。

2018年08月31日
CAW GLOCK 18(GEN2)

今回は、クラフトアップルワークス(CAW)の「GLOCK 18(GEN2)」のご紹介です。

実銃は、オーストリア軍の対テロ特殊部隊の要請で開発されたマシンピストルとなります。
G17と基本的には同じ仕様ながら、セレクターの切り替えによりセミ/フルが選択できるものとなっています。
外観の特長としては、スライド後部のセレクターのほか、軽量化を目的とした肉抜きスライドから覗けるバレル上部のガスポートが挙げられます。

トイガンとしては、モデルガンではタナカがGEN2フレームでバレルが延長されたタイプをモデルアップしています。また、ガスガンではGEN2をMGCが、GEN3のG18CをKSCと東京マルイがモデルアップしていますね。
機能を盛り込む必要はあるものの、例えばM93Rとは違い、ベース銃であるG17のパーツを流用しながらセミ/フルのセレクティブファイアというギミックが楽しめる点においては、まさしくトイガン向きと言えそうですね。

本モデルは、タナカのモデルガンをベースにカスタム品として販売されたものになります。
当時トイガンショップであったCAWがメーカーとして発売したはじめてのモデルだったと記憶しています。
残念ながら発火させたことはありませんが、タナカに先駆けてG18がモデルアップされたことで、当時非常にドキドキしましたが、その価格に手が出なかったことを覚えています。
なお、本モデルはスライドとバレルは所謂G18Cの形状になっていますが、フレームはGEN2となっています。このようなモデルが実銃にあるのかは不明ですが、当時としてはやむを得ないところではありますね。

2008年08月31日
CAW COLT M1911A1 .45 Auto
今回は、クラフトアップルワークスの「COLT M1911A1 .45 Auto」の登場です。
実銃は、こちらのブログでも何度もご紹介したモデルですね。よろしければ、コチラよりこれまでの記事もご覧ください。
トイガンとしてもほぼすべてのメーカーがモデルアップしている、超定番モデルですね。
本モデルはそれらのなかにあって、もっとも新しいモデルということになります。
CAW渾身の本モデルは、M1911A1の'43年後期の実銃より採寸して製作されているそうです。製作段階の広告で実銃と試作品を組み合わせたものを載せていたりと、個々のパーツの寸法の精確さを全面に打ち出していたのも印象的でした。
というところで、つづきはいつものように、またあした。
2008年01月13日
CAW S&W MODEL 3 SCOFIELD
今回はクラフトアップルの「S&W MODEL 3 SCOFIELD」の登場です。
実銃は、.44SWセンターファイアー弾を使用するためフレームを強化しトップ・ブレイクとしたモデル3を、米軍向けに.45口径とし改良したものです。この改良を行った人物がスコーフィールド少佐で、そこからこのモデルは「スコーフィールド」と呼ばれるようになったそうです。
こちらも、トイガンとしてはほぼ唯一のモデルアップとなります。モデル3は、六研がかつて限定で製作したことがありました。また、本モデルにはバレル長を5インチに切り詰めた「ウェルス・ファーゴ」モデルというバリエーションもあります(未所有)。
51ネービーから引き続きCADとNC加工で製作された本モデルもまた精度高く仕上がっています。
クラフトアップルはこの後、ハンドガンについては、SAA、M1911A1とモデルアップしています。今後のモデルアップの予定については不明ですが、ぜひとも小さなメーカーであることの機動力を活かしたモデルアップをお願いしたいものです。
2008年01月11日
CAW COLT 61 NAVY
今回は前回に続きましてクラフトアップルの「COLT 61 NAVY」の登場です。
実銃は、前回ご紹介の51ネービーをベースに、M1860の丸型の銃身部分を取り付けたデザインのモデルです。細かくはローディングロッドの構造が異なったりと相違点がありますが、製造数自体は51ネービーほどではないそうです。
これまた以前にマルシンが60アーミーをモデルアップしていたようですが、61ネービーは初かとおもいます。もうこうなってくると、貴重すぎるモデルアップですね。
本モデルはクラフトアップル開発の第二弾ですね。51ネービーとおなじくCADとNC加工を活用しこれまた精度の高いモデルに仕上がっています。加工の容易さか、あるいはブルーイングへの対応化、はたまた重量を稼ぐためか、このモデルは当初からHWでの製作がされていました。
2008年01月10日
CAW COLT 51 NAVY
今回はクラフトアップルの「COLT 51 NAVY」の登場です。
実銃は、パターソンモデルの流れを汲むパーカッションリボルバー。44口径、6連発、9インチバレルと大型だったウォーカーモデルを小型軽量化し36口径、7 1/2インチとしたものが、このM1851(51ネービー)です。なお、NAVYと付けられていますが、とくに海軍で採用されたものというわけではなく、当時は36口径の銃を「ネービー」、44口径の銃を「アーミー」と呼んでいたそうです。
トイガンとしては昭和40年代にMGCが金属モデルガンとして製作していました。パーカッションリボルバー自体のモデルアップがほかにCMC/HWSのニュー・モデル・アーミーくらいしかありませんので、非常に貴重なモデルアップということになります。
本モデルはカスタムパーツメーカーとして名を馳せたクラフトアップルが、完成品メーカーとして名乗りを上げた第一弾のモデルです。第一弾ながら、CADとNC加工をフル活用しており、非常に精度の高いモデルとなっております。また、当初は六研開発のロックライトを採用していた点も話題となりました(のちにHW樹脂に変更)。バレル長のバリエーションや刻印変更モデル等の展開がありました。
さすがにこだわり抜いて作られたらしく、全体的にきっちりかっちりとした印象です。今回久しぶりに手にしましたが、満足感をおぼえさせるモデルだと再確認しました。