2018年12月21日
TANAKA H&K P8

今回は、タナカの「H&K P8」のご紹介です。

実銃は、独H&K社のポリマーフレーム オートマチック拳銃である「USP」をベースにドイツ連邦軍が採用したモデルとなります。使用弾薬は9x19mm、装弾数は17+1発となっています。
最大の特徴はコントロールレバーで、USPの作動の向きとは逆となっており、レバーを下げるとセフティ状態、さらに下げるとデコッキングされるようになっています。

USPは数社から発売されていますが、P8は同じくタナカのガスガンのみがラインアップに加えています。
また、そもそもモデルガンでUSPを出しているのはタナカのみとなりますね。
どの程度売れるかというのもあるかと思いますが、P8化にあたりいくつかの加工が必要となりますので、簡単にバリエーションに加えるというわけにはいかないのかもしれませんね。

本モデルは、ハイパフォーマンスモデルとしてリニューアルされた際に販売されたモデルとなります。USPのモデルガン自体はそれなりの歴史がありますが、仕様変更はあれど、こういったバリエーションはなかったのでありがたいです。
また、初めてタナカがUSPのガスガンを投入した際はP8からの展開でしたので、かつてを知るひとにはちょっとニヤリとする状況かもしれませんね。

2018年12月14日
TANAKA H&K USP

今回は、タナカの「Heckler & Koch USP」のご紹介です。

実銃は、独Heckler & Koch社のポリマーフレーム オートとなります。使用弾薬は9x19mm、装弾数は17+1発です。
ポリマーフレームを採用としたオートマチックピストルとしては、グロック社のG17が先行していますが、ポリマーフレームをはじめて採用したのは同社のVP70であり面目躍如となるモデルと言えそうです。

USPのトイガン化で先行したタナカですが、モデルガンを製作してくれたのも同社のみとなります。
元々USPはモデルガンでの製作が先にアナウンスされていましたが、WAのマグナ登場以降ガスブローバックというジャンルが新たな転機を迎えていた時代ということもあってか、市場に先行して投入されたのはガスブローバックモデルでした。

そういったタナカ・USPですが、本モデルはハイパフォーマンスモデルとしてリニューアルされたものとなります。
初代のモデルガンは以前にご紹介しておりますが、本モデルはそこから発火用に改良を加えられ、さらに新素材を採用したモデルとなります。
新素材の詳細は不明ですが、ABS並みの強度を保ちつつHW樹脂と同程度の比重ということで、モデルガン向きの素材のようです。
本モデルが発売されて1年半ほど経ちますが、いまのところ同素材を使用したモデルのアナウンスはありません。今後も使用されていくとおもいますのでラインアップが楽しみです。

2018年11月09日
TANAKA COLT POLICE POSITIVE SPECIAL 4inch

今回は、タナカの「COLT POLICE POSITIVE SPECIAL 4inch」のご紹介です。

実銃は、米コルト社製の中型リボルバーで、それ以前に販売されていた「ポリスポジティブ」をS&W社製の.38スペシャルに対応するために改良されたモデルとなります。
当然のことながら、使用弾薬は.38スペシャルで装弾数は6発となっています。

トイガンでは同じくタナカからペガサス仕様のガスガンが先行して販売されていました。
また、ポリスポジティブとしては、以前にMGCが金属製のモデルガンを製造していたようです。

本モデルは、実銃とは逆で先行して販売されたディテクティブスペシャルのバリエーションとなります。この流れはガスガンでも同じですね。
タナカは以前にもガスガンでディテクティブスペシャルを販売しておりましたが、M36やM10と対をなすリボルバーとしては良いチョイスのように思われます。

2018年08月24日
TANAKA GLOCK 17(GEN2)

今回は、タナカの「GLOCK 17(GEN2)」のご紹介です。

実銃は、オーストリア・グロック社製作のポリマーフレーム オートマチック拳銃で、使用弾薬は9x19mm、装弾数は標準的なマガジンで17発となっています。
ご説明するまでもなくポリマーフレーム オートのマスターピースと呼べる存在で、現在は第5世代となり継続して販売されているモデルとなっています。

ガスガンでは各社からモデルアップされているものの、モデルガンとしては唯一となります。
また、タナカはG17(GEN2)をハンドガンのモデルガン第2弾として製作し、その後ガスガン(GEN3)に移行。しばらくして、GEN3→GEN2のモデルガンを再度展開しています。

本モデルは、以前にご紹介した初期モデルではなく、ガスガンの展開後に製作されてものとなります。
フレームが一部改修(新造?)されており、ガスガンと共用とおもわれる箇所があります。
なんにせよ、実銃ではマスターピースとなっている銃がモデルガン化されていないのはいかにも残念なので、本モデルの存在は非常にありがたいものだと考えています。

2018年07月20日
TANAKA S&W M&P360 1-7/8inch

今回は、タナカの「SMITH & WESSON M&P360 1-7/8inch」のご紹介です。

実銃は、米S&W社が2007年に発表した新世代小型リボルバーとなります。
名称から連想されるとおりM36に連なる小型リボルバーの発展型で、使用弾薬は.357マグナムおよび.38スペシャルで、装弾数は5発となっています。
M360では、.357マグナムに対応するため、シリンダー長を含めフレームサイズが見直され、従来のM36とは各部の寸法が少々異なりますね。
また、本モデルではフレームにスカンジウム合金、シリンダーにはステンレス鋼を使用しており、耐久性と軽量化の両立を図っています。

トイガンとしては唯一のモデルアップですね。
ちなみにタナカは、M360シリーズとして日本警察仕様のM360J サクラを皮切りに、以前にご紹介しているM360SC/PDをモデルアップしています。
基本は塗装と刻印およびフロントサイトに変更によるバリエーション展開ですが、悪くない機種選定と言えそうです。

本モデルは、実銃の質感を再現するためにセラコートを採用しています。
トイガンでセラコートを採用しているモデルはいくつかありますが、この手の銃の表現としては悪くないようにおもいます。
本体がABSということで、かえって実銃の軽量感がうまく表現されており、コンパクト好きには堪らないトイガンになっています。

2018年04月19日
TANAKA COLT PYTHON 6inch

今回は、タナカの「COLT PYTHON 6inch」のご紹介です。

実銃は、米コルト社の最高峰リボルバーです。
販売開始は1955年で、同社の職人による入念な仕上げ処理が行われていたため、販売価格に反映、一頃は「リボルバーのロールスロイス」と呼ばれていたこともあるようです。
使用弾薬は.357マグナムで、バリエーションを含めれば2.5、3、4、6、8インチ銃身モデルが作られていました。

トイガンとしては、以前から定番モデルとして製作されています。
モデルガンとしては、タナカのほかMGC、コクサイが製作していました。後の2社については廃業していますので、市場在庫を除いて現在購入できるモデルガンはタナカのみになりますね。

本モデルはタナカがジュピターフィニッシュとしてHW+めっきで販売したモデルガンとなります。
最近展開されているR-モデルではありませんので、刻印については一部タナカオリジナルのものとなっています。
今回うまく写真に収めることができませんでしたが、ジュピターフィニッシュに質感は満足のいくものとなっていますので、今後も継続的に展開していってほしいとおもっています。

2018年04月07日
TANAKA S&W M360J 1-7/8inch

今回は、タナカの「SMITH & WESSON M360J 1-7/8inch」のご紹介です。

実銃は、米S&W社製小型リボルバーです。基本的な仕様はM360SCなどと同様ですが、末尾の「J」が示すとおり日本の警察向けに製作されたものとのことです。相違点としては、日本警察では.357マグナムは不要のためシリンダーのみ素材をステンレスに変更し、.38スペシャル対応としています。
また、ウェブサイトを見ていると、M360Jとして紹介されている記事がありますので、一部が民間市場にも出回っている模様です。

トイガンとしては唯一のモデルアップとなります。
なお、本モデルは最初に販売されたABS製ですが、HW化した際にサムピース下に刻印の追加が行われました。
日本警察仕様としてはHW版のほうがより再現性が高いのかとおもわれます。

本モデルは、「M360J SAKURA」として販売されておりグリップも専用のランヤード付きのものが取り付けられていますが、個人的に日本警察仕様にそれほど興味がなかったため、ウェブサイトを参考にグリップを以前にご紹介したM360PDと同様にS&W純正のものに変更し「M360J」としてみました。
このサイズであれば.38スペシャルが現実的で、また、このグリップならリコイルのコントロールも可能におもわれますね。

2018年03月31日
TANAKA S&W M629 PC FLAT SIDE 3inch

今回は、タナカの「S&W M629 PERFORMANCE CENTER FLAT SIDE 3inch」のご紹介です。

実銃は、米S&W社のカスタム部門であるパフォーマンスセンター製リボルバーです。
実銃でそのものズバリのモデルは見つけられませんでしたが、現行モデルに似た仕様(2-1/2インチ銃身、ノンフルートシリンダー)のものがありますので、過去に存在したか似た仕様のものを再現したのかもしれません。

パフォーマンスセンター製のモデルアップは、タナカはリボルバーのみですが、オートではKSCがM945を、WAがショーティ40をモデルアップしていますね。
パフォーマンスセンター製では魅力的なモデルがいくつもありますが、きちんと再現しようとすると金型から用意しないといけないためハードルが高そうですね。
なお、本モデルは一部仕様が変更されたVer.2となっております。

タナカはM29/M629のバリエーションを積極的に展開していました。来月にはM629 パフォーマンスセンター ハンターモデルがVer.2化されて、再度ラインアップに加わります。
まったく新規のモデルももちろんですが、こういった形でもバリエーションが充実してくれるのはありがたいことですね。

2018年03月16日
TANAKA S&W M629 8-3/8inch

今回は、タナカの「S&W M629 .44MAGNUM STAINLESS 8-3/8inch」のご紹介です。

実銃は、1979年に販売開始された米S&W社製の大型リボルバーです。
端的に言うとM29のステンレススチールバージョンとなりますね。使用弾薬はM29と同様に.44マグナムおよび.44スペシャルで、シリンダーには6発装填可能です。
なお、本モデルは1982年から87年頃に販売されたM629-1(バレルピンとシリンダーのカウンターボアード加工を省略)を再現しているとおもわれます。

トイガンとしては、コクサイや我らがマルシン工業など多くのメーカーがモデルアップしていました。タナカもペガサス発売初期にガスガンをラインアップに加え、さらにモデルガン化し販売しております。
ちなみに本モデルはVer.2化されたモデルガンに実銃用のグリップを取り付けたものです。

M29のバリエーションとしてM629を展開するのは定番と言えそうですが、タナカの現行モデルでは、M29とM629では異なる仕様でモデルアップされています。具体的には先述のバレルピンとカウンターボアードの省略で、ちょっとしたコダワリが見られます。
これは元々タナカがVer.2化の際により再現性を高めるために改修した箇所ではありますが、それはそれとして以前のパーツを活かして仕様を変えてモデルアップしているのは面白い試みだとおもいます。

2018年03月09日
TANAKA S&W M60 CHIEFS SPECIAL 3inch

今回は、タナカの「SMITH & WESSON M60 CHIEFS SPECIAL 3inch」のご紹介です。

実銃は、米S&W社の小型リボルバーで、基本仕様としては、使用弾薬:.38スペシャル、装弾数:5発となっています。
みなさまご承知のとおりM36のステンレス版で、製造開始は1965年、ステンレススチールを使用した世界初のリボルバーですね。
1996年には新開発された「J MAGNUM FRAME」に変更され.357マグナム弾にも対応し、さらにいくつかの改良を経て、いまでもカタログに載っている由緒正しいモデルとなっています。

トイガンとしては、M36とともに定番のモデルのひとつですね。
また、最近では、タナカがメジャーバージョンアップモデルといえるM360を展開しています。
振り返ってみると当ブログでは意外にご紹介は少ないですが、個人的にはM36とともにその割り切ったサイズ感が大好きなモデルだったりします。

本モデルは、Ver.2化されたモデルガンです。なお、参考としてグリップは実銃用に変更しております。
個人的にはM36/M60といえば断然2インチモデルが本命なのですが、ふと本モデルを見たときにバレルが長いのもいいな~と思い、その後入手いたしました。
手にしてみると、やはり隠匿性という点では2インチ銃身に及びませんが、充分に取り回しやすいサイズに満足しています。
