2008年02月14日
TANAKA GLOCK 34
今回はタナカの「GLOCK 34」の登場です。
実銃は競技用として開発されたロングスライドモデルの17Lをベースに、IDPAの競技規定に対応させるべくスライド長を短くしたものだそうです。ところで競技銃かとおもいきや、アンダーマウントレールが装備されているあたりはちょっと不思議なのですが、そんなものなのでしょうか?
タナカのガスブロ・グロックの第2作目ですね。タナカ・グロックはこの後、ガスブロとしてのバリエーション製作はなく、固定スライドガスガンに移行しました。
・・・ちょっと疑問におもったのですが、グロックって競技に使用するのでしょうか? 私、競技には明るくないのですが、あまり競技に向かない気がしないでもないです。
タナカはガスブロ・グロックを発売するにあたり、数量限定の扱いでホルスター付きで販売をしました。箱に入れておいただけでもストラップがちぎれてしまう代物でしたが。以前ご紹介したG17は残念ながら切れてしまっています。デッドストックを購入したG34ですが、箱を開けてまずストラップを確認したのは言うまでもありません。
2008年02月10日
TANAKA GLOCK 17
今回はタナカの「GLOCK 17」の登場です。
実銃は、米国をはじめとする各国の公的機関で採用されているオートマチック・グロック17の第三世代モデルです。その最大の特徴はフレーム下部のアンダーマウントレールの採用と、グリップのフィンガーチャンネル付きのデザインへの変更にあります。
トイガンとしてのモデルアップは、有名なMGCのガスブローバックモデルのほか、複数のメーカーより製品化がされています。また、本モデルはガスガンですが、タナカはこのモデル以前に第二世代のモデルをモデルガンで製作しています。
モデルガンの金型を使用したという話の本モデルですが、全体的に非常によくまとまった印象があります。ガスガン発売当時競作となったKSCのモデルがグロックの独特のトリガーアクションを再現していなかった一方、タナカのそれはきっちり再現していた点が評価をされていました。
(* KSCも現行モデルでは再現していますね)
本モデルの購入には、ちょっと切ない想い出があります。
覚えている方もいらっしゃるかとおもいますが、グロック17の発売後、六研がコンペンセイターを採用した「17C」モデルを再現するスライド&バレルのセットの発売をアナウンスしました。
私はその発売を楽しみにしておりましたが、数ヶ月経っても発売された形跡がありません。夏になり、とあるイベントに出ていた六研ブースにて六人部氏に製品についてお訊ねしたところ、「発売はなくなりました」とのこと。ぜひ欲しかったという感想を伝えると、「では、試作品が事務所にあるので、なんなら次週のべつのイベントにそれを持ってきてもよい」と言っていただきました。喜んだ私は、それ用にこのG17HWを購入し、帰路につきました。
翌週指定のイベントの六研ブースに行ったところ、六人部氏は持ってくるのを忘れたので、今度事務所に電話してくださいと言って電話番号を書いたメモ紙を渡してくれました。1ヶ月ほどして いささか緊張しながら電話をしたところ、探したが無いとのことでした。探していただけただけでも、ありがたいことです。
以上が私のタナカG17に対する想い出です。この業界、お蔵入りになるものは数多くあり、こればかりは致し方のないことですが、いまおもいだしても残念なことではあります。しかしながら、単なるファンである私が、六人部氏のお人柄に触れられたよい想い出ではあります。
2008年01月16日
TANAKA LUGER P06 M1906 VERSION
今回は久しぶりのオート、タナカの「LUGER P06 M1906 VERSION」の登場です。
実銃は、トグルアクション式拳銃「ボーチャードピストル」をベースに、1906年に独海軍が制式採用した拳銃です。グリップセフティを装備しているのが最大の特徴で、このグリップセフティを外したモデルがP08として独陸軍に制式採用されています。
トイガンとしては唯一のモデルアップとなります。タナカの定番、ルガーP08のバリエーションモデルとして発売されました。先述のとおり、P08との外観の違いはグリップ後部にあるグリップセフティですね。なかなか大きなグリップセフティが装備されており、握ればまぁ間違いなく解除されるサイズとはいえます。
正直、専門誌でアナウンスがあるまでは存在を知らないモデルでした。再現度は、きっと高いのだとおもいます。しかし、P08を見慣れているせいか、どうもグリップセフティ部が後付けのようにおもわれたりもします。そのくらい存在感がありますね。
マグナエンジンでトグルアクションも快調ですし、ちょっと変わった銃が好きな方にはよいかもしれません。・・・P08をお持ちでなく、コレクターでもない方は、P08でよいのかもしれませんが。
2008年01月07日
TANAKA S&W M500
今回はタナカの「S&W M500」の登場です。
今回は、トイガンの大きさを表現するために、通常より写真のサイズを若干大きくしております。あらかじめご諒承くださいませ。
実銃は、米S&W社が「世界最強」の称号を取り戻すべく開発したリボルバーです。.44マグナムの3倍のエネルギーを持つとされる新規開発の.500S&W弾を撃つべく、これまた新規開発されたXフレームのこの銃は重量で2kgオーバーと、拳銃というカテゴリで括ることができるか疑問なほどの超大型となりました。
ヨーロッパ系の資本時代につまずいた同社が、アメリカ資本となり勢いを取り戻した、その象徴的な銃といえるかもしれません。
これまた、トイガンでは唯一のモデルアップですね。再現度は、最近の銃ということもあり、かなり高いとおもいます。本来はステンレスフィニッシュのほうが実銃の雰囲気に近いのだとおもいますが、せっかくの超大型拳銃ということでHWを購入しました。ステンレスフィニッシュのほうも狙っているのですが、なかなかタイミングが合わずにおります。
M500は、その後、定番の銃身部変更のバリエーション展開を行っています。今後取り上げる予定ですが、ほかのフレーム以上にどのモデルも個性的というか迫力がありますね。実銃の実用度というのはよくわかりませんが、トイガンとしてのおもしろさは格別だとおもいます。
これまた個人的には、マルシン工業に「8ミリBB弾+カート式」でのモデルアップを強くお願いしたいところです。50口径のカートをシリンダーにこめてみたいとおもうのは、私だけではないとおもうのですが、いかがでしょうか。
2008年01月05日
TANAKA S&W M629 PC
今回はタナカの「S&W M629 PerformanceCenter」の登場です。
実銃は、おなじみ米S&W社のカスタム部門・パフォーマンスセンターの手によるシューティング競技用のカスタムガンをモデルにしています。外観の特徴はウェイトの入ったバレル部で、それだけで前回までに掲出したM29とは趣が異なります。
タナカのペガサスシステムを採用したM29は、そのシステムが紹介されたときにパイソンとともにモデルアップがアナウンスされた、初期のモデルです。先に発売されたパイソンがバレル長によるバリエーションのみだったのに比べ、M29はバレル長のバリエーションのほか、今回のパフォーマンスセンターによるカスタムモデルも数種モデルアップするなど多彩なモデルが製作されました。
実銃はステンレスモデルですが、本モデルは限定で制作された「ミッドナイトブルー」モデルです。また、同メッキの出始めが、本モデルだったと記憶しています。若干ヒケが目立ちますが、メッキ自体はよい出来だとおもいます。
バレルが変わるだけで、雰囲気がまったく違うものになりますね。M29のクラシカルな風格が、随分と精悍な感じになってます。こういうバリエーション展開はアリですよね。
2007年12月24日
TANAKA COLT COMBAT PYTHON 3inch
今回はタナカの「COLT COMBAT PYTHON」です。
実銃のパイソンは、銃身長2.5、4、6インチを基本としますが、後に3インチの「コンバットパイソン」、8インチで限定販売された「パイソンハンター」が製作されました。本モデルは、そのひとつ、「コンバットパイソン」です。
本モデルはペガサス・システムを採用したガスガンです。パイソンは同システムを搭載した最初のモデルだったと記憶しています。グリップ部分が実銃同様のリアルな構造である画期的なシステムとされました。本モデルは、そのバリエーションのひとつですね。
専門誌でのアナウンスではパイソン、M29が同時に紹介されていましたが、当時はリボルバーが若干下火にあった頃でしたので多少の驚きと興奮を覚えました。一方で、パイソンは以前のガスガンの金型も活用する云々の表記があり、シリンダー固定のガスガンの金型なぞ使い回せるのか?といった疑問を持ったりもしました。・・・それとも、記憶違いでしょうか?
コンバットパイソンの「3インチ銃身+サービスサイズのグリップ」はなかなかバランスがよいですね。2.5インチ銃身もよいのですが、「パイソン」としては、やはりせめて3インチはないとバランスが悪いようにもおもいます。
2007年12月21日
TANAKA S&W M19 2.5in
今回はタナカの「S&W M19 2.5in」です。
実銃の紹介は前回をご覧ください。実銃は銃身長2.5、4、6インチと製作されていました。
本銃はペガサス・システムを採用したガスガンです。同システム搭載のS&Wリボルバーとしては、M29、M36につづいてのモデルアップだったと記憶しています。ペガサス・システム、・・・よい金脈を当てましたね。
M19の2.5インチ銃身は、正直「ちょっと短かすぎるのでは?」とおもっていましたが、見慣れるとなかなかカッチョよいですね。・・・やっぱりS&Wリボルバー、カッコいいです。
2007年12月12日
TANAKA S&W M49 BODY GUARD
今回はタナカの「S&W M49 BODY GUARD」です。
実銃はM36を元に開発された、その通称どおり護身用をおもな用途とした小型リボルバーです。
外観は、取り出す際に衣服等に引っ掛からないようにハンマー側面をフレームが覆っているのが最大の特徴となっています。
また、ハンマーの一部が露出しているため、シングルアクションでの射撃も可能となっています。
トイガンとしては、マルシンのカート式ガスガンにつづいてのモデルアップとなりました。
外観の再現度も高いとおもいます。
作動(?)としては、ペガサス・システムを採用していますので、そこそこ望めますね。
前述の通り、ガスガンとしてのモデルアップはされており、また、カスタムとしてはコクサイベースで製作されることがあるようですが、メーカー製のモデルガンが製作されていないのが残念です。
発売されれば売れないですかね・・・。
2007年12月11日
TANAKA S&W M36 PERFORMANCE CENTER 2in
いささかクラシカルな銃が続きましたので、今回は古新しい(?)タナカの「S&W M36 PerformanceCenter 2in」です。
実銃は小型リボルバーの代表といえる「M36」をベースに、S&Wのカスタム部門「パフォーマンスセンター」が製作したものです。
おもな変更箇所はバレルになりますが、とくにPCお得意のバレル側面のカットは印象を変えるのに非常に効果的ですね。
本銃はペガサスシステムを採用したM36のバリエーションとして発売されました。
残念ながら所有していませんが、3インチとともに発売されたと記憶しています。
また、表面処理を変更し、再生産もあったようです。
タナカのPCカスタムのモデルアップは、先行のM29では行われていましたが、個人的にM36で製品化するとはおもいませんでした。が、目にすれば小さいながらに存在感のあるその雄姿に心惹かれ、ついには購入と相成りました。ホーグのグリップもよい感じですね。
タナカは最近は長物に移行して、オート、リボルバーともちょっとお休みのようですが、こういった他社がまずやらないバリエーション展開は、今後も続けていってもらいたいです。
2007年12月09日
TANAKA S&W M10 2inch
今回は、タナカの「S&W M10 2in」です。
実銃は基本的に前回におなじですが、モデルナンバーが設定された '57年以降のモデルを再現したものです。
本モデルは現行のペガサスシステムのものではなく、'80年代後半に発売されたカート式のものです。設計は六人部氏によるもので、バリエーションとしては3インチ銃身の「FBI SPECIAL」もありました(未所有)。
改めて見ると、Kフレームに2インチの銃身というのはちょっと短いかなという印象を持ちます。個人的には、M10には3インチが好みだったりします。理由は簡単で、なんとなく取り回しがよさそうというだけですが。いかがでしょうか?